入門・技術
最初に覚える結び方3つ — 切れるのはたいてい結び目
クリンチノット、電車結び、8の字結び。この3つで堤防の釣りはほぼ回る。共通するコツは「濡らして、ゆっくり締める」。
最終確認 2026-08-13
大物を掛けて糸が切れた時、切れているのはたいてい糸の途中ではなく結び目である。結び目は必ず糸の強度を落とす。落とし方を小さくするのが「結びが上手い」ということで、そこには才能も握力も要らない。覚えるのは3つでいい。針とサルカンを結ぶクリンチノット、糸と糸をつなぐ電車結び、輪を作る8の字結び。堤防の釣りはこれでほぼ回る。
3つに共通する4つのコツ
- 締める前に必ず濡らす。唾でも水でもよい。乾いたまま締めると摩擦熱で糸が傷み、そこから切れる。
- 一気に引かず、ゆっくり均等に締める。巻いた部分がきれいに並んでから最後に強く締める。
- 締めた後に必ず引いて確認する。ここで抜ける結びは、魚が掛かった時にも抜ける。
- 端糸は1〜2mm残して切る。ぎりぎりで切ると抜ける。長く残すと仕掛けが絡む。
1. クリンチノット(針・サルカン・スナップ)
針の穴に糸を通し、本線に5〜6回ねじって巻き付ける。余った端糸を、針側にできた最初の輪に通す。濡らして、本線と端糸を同時にゆっくり引いて締める。巻き数は太い糸ほど少なく(4回程度)、細い糸ほど多く(6〜7回)。最初に通した輪へ端糸を戻すと「改良クリンチ」になり、より抜けにくい。まずこれを、手元を見ずに結べるようにする。夜の堤防で使うのは、そういう状況だからだ。
2. 電車結び(糸と糸をつなぐ)
2本の糸を10cmほど重ね、片方の端糸でもう一方の糸に4〜5回巻き付けて自分の輪に通す(ユニノット)。反対側も同じことをする。濡らして、両方の本線を引くと2つの結びが滑って寄り、ひとつの節になる。ハリスの交換、リーダーの接続、途中で切れた道糸の応急処置に使える。ただしPEラインとリーダーの接続には向かない。PEは滑るので、FGノットのような摩擦系の結びを別に覚える必要がある。
3. 8の字結び(チチワ・輪を作る)
糸を二つ折りにして輪を作り、その二重の部分で8の字を描くように1回ひねって輪に通す。それだけ。仕掛けの接続部(チチワ同士を通して繋ぐ)、サルカンへの簡易接続、仕掛け巻きへの固定に使える。強度は最高ではないが、暗い場所でも手が覚えていれば結べるという価値がある。
結び目より先に切るもの
岩やテトラに擦れた糸は、見た目に問題が無くても内部が傷んでいる。釣行のたび、あるいは根掛かりを外したあとは、先端の50cmほどを指で挟んで送り、ざらつきを感じたらその部分ごと切って結び直す。糸を1m捨てる手間と、かけた魚を逃がす後悔は釣り合わない。
本記事は一般的な情報の整理であり、法的助言ではない。規則は自治体・漁協ごとに異なり、改定される。出漁先の最新の規則を必ず確認すること。
餌・仕掛け・装備
- ナイロンライン 2号ちょい投げ・ウキ釣りの標準。伸びがあるので急な引きを吸収し、結び方が多少雑でも切れにくい。 600〜2,000円
- ナイロンライン 3号サビキ・穴釣りに。根ズレに強く、根魚を強引に抜き上げても安心できる太さ。 600〜2,000円
- PEライン 0.6号エギングの標準。伸びが無いので、エギを跳ね上げる力とイカの重みが手元に正確に伝わる。 1,500〜4,500円
- フロロカーボン リーダーPEの先に結ぶ透明な糸。擦れに強く目立ちにくいので、根や魚の歯からPEを守る。 800〜3,000円
- プライヤー(針外し)毒魚や歯の鋭い魚から手を守る必須品。素手で針を外そうとして刺されるのが最も多い事故。 800〜4,000円
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